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今回のテーマに関して、
あくまで私一個人の見解であることを
予めご了承願います。
採血。
あらゆる医療を受けるにあたって、誰しも経験するものであり、
みなさんにとって一番身近な医療行為であろう。
しかしそこには大きな落とし穴、合併症がたしかに潜んでおり
その中には知識によって避けられるもの、また知らないがために
その後大きな合併症によりその後の人生が変わる
ということもありうることをご存知であろうか。
まず、採血の合併症の機序であるが、
よく採血される場所は肘が曲がる場所からとられるが、そこにある橈側皮静脈からとられるが、その近辺には正中神経という指の動きなどをつかさどる大きな神経やその分枝が存在したり後骨間神経・・・・・
小難しい話はやめよう。
またその他にも取られる場所として手首の親指側にある血管でその近辺には橈側皮神経浅枝という・・・・
まあ、いわゆる一般的にとりやすい、もしくは我々医療従事者でさえ
ここから取るのが当たり前と先輩に教わった血管の近くに神経が存在している。
だいたいの神経は血管からある一定の距離を保っており、
かつ周囲を脂肪にてバリアされている。
しかし中には解剖学的違いにより
(簡単に言うと人によって身長が高い低い、目が大きい小さいといったもの)
この血管と神経の距離が小さく、
血管を刺す際に誤って神経に当たったりすることがある。
これが近いだけならある意味患者自身の体の問題となる。
しかし中には採血をする側の手技的な問題によって起こることも有る。
採血する人が未熟であったり、
前述したように、解剖学的罠を理解せず危険な場所から採血をした結果、
引き起こされることもある。
それによって神経になにかしらの障害がでた場合、
その対応については各医療機関にもよるが大きく分けて2種類ある。
一つが病院負担による治療、
もう一つが合併症としての自費負担治療である。
おそらく近年までは、
最初に挙げた病院負担によるその後の診察や治療などを行っている印象であったが
ここ最近は、採血という手技(医療行為)においての合併症として
対応されるケースも増えつつあるように感じる。
(要は手術中の合併症で感染したとしても、
感染に対する治療費用は患者負担となるのと同じ考え)
どちらの対応も至極真っ当ではあるが、着眼すべき点は
その手技(採血)に問題があったのかどうかである。
私の職場では、なにか問題が起きたときには
過去のカルテを見返したり、実際に手技を行った方に聞き取りなども行っている。
しかし中には、揉めるのがいやで覆い隠す病院もあるだろう。
その対策をについては、長くなってしまうため次回引き続き更新したいと思う。
最後までお読み頂きありがとうございます!
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Dr.ペンギン
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