※
今回のテーマに関して、
あくまで私一個人の見解であることを
予めご了承願います。
余談となります。
前回、前々回に渡って更新した採血後のしびれについて
なぜ僕がこの場で発信したのか・・・
先ず、今までに様々な症例に触れてきたからです。
思い出に残った方々、なんとか治したかった人、
助けたかったが立場上そうもいかなかった人など
たくさんの人がいるのも事実です。
(書いたら特定されるのでこの辺にしますが)
そして、最大の理由は、
採血訓練ができにくくなった現状と
申し分なく練習を重ねてきていない若手へのいら立ち
この2つが僕の中で発信しようと思った大きなきっかけになりました。
(んじゃお前はしてるのか?と言われたら、
研修医が終わってからはたしかにあまりしてない・・・)
自分は研修医の時に色んな本を読み、とくに
「一気に上級者になるための麻酔科のテクニック 」
これを読みただただ練習をした日々がありました。(今は第3版まであります)
針を研修医室に持ち込み、研修医同士で腕を差し出し合って
練習したこともありました。
(あれ?なんで僕だけ両手でとられてるの?ということも多々あったような)
しかし近年は、練習している若手がいる反面
そういう練習をせずにいきなり患者さんに採血をしている
若手も増えているような印象があります。
ただ、これには別の側面もあり、
医師は医師同士での練習のときは特に制限は設けられていないが
看護師さんの場合は、先輩立ち合いがなければ
練習をしてはならないというルールができたために
採血練習が行いづらくなったという事実もあります。
(採血練習中での神経障害トラブルがあるため)
もちろん最近は練習器具ができて
実物さながらの実践練習ができるようになっているのですが、
たくさんの練習および実践をした経験からいうと、
本当に採血は人によって腕が違います。
わかりやすく言うならば
車は運転できるけど、毎回違う道を走っているようなもので
人によって、皮膚のかたさ、血管の見やすさ、血管のかたさなど
たくさんの要因があります。
こればかりは本当に同期同士で練習して訓練しないといけないのですが、
最近はその機会が減っているような印象です。
もちろん患者様でもある意味最初は練習的なものがありますが、
本当はたんと自分の身をもって練習すべきなのではと思っている次第であります。
もし医療者でこれを読んでいる方がいたら
ぜひ上記に挙げた本を読んでみてください。
医師になってからそこそこいろんな本を買いましたが、
値段以上の価値を感じた数少ない本です。
できるだけ多くの手技を習得した医療者が増え、
できるだけ多くの採血後障害の患者が生まれないことを願っています。
今回はここまでとします。
次回は医療者様向けの採血による神経障害について
更新予定です。
最後までお読み頂きありがとうございます!
コメント、リクエスト、個別相談等
お待ちしています☆
Dr.ペンギン
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