医者を目指すあなたにまず考えてもらいたいのが、本当に自分は医者を目指そうとしているのか、ということである。
僕の話をしよう。
僕は小さいころから父が医者であったこともあり医者の背中や、父が当直の時に病院についていったりして医者という存在が身近にあった。その為、気が付けば漠然と医者を目指しており、小学校1年生の頃には何も知らずに周囲に「将来は医者になるんだ」と発言したり文集にも明記していた(世間知らずで今となっては恥ずかしいが)
そして中学高校と進み、医者になるために必要な通過儀礼として大学の時に医学部に入る必要があることを知った。
今でも難関である〇〇大学医学部は当時でもかなりの難易度があり、その中でも僕は、狂都大学医学部というアホみたいなところ目指したためにかなり苦労した記憶がある。
紆余曲折を経て医者となった現在、今までのいろんな選択や苦労はまあ悪くないなとは思っている。
んだがしかし!!!後悔はしてないものの医者となった今、中高の頃の自分に改めて考えて選択してほしい情報がある。
1、医者という仕事が非常にコストパフォーマンスが悪い
2、医者という仕事が非常に日常を食いつぶす
以上の2点である。
一つ目だが正直医者になるためにまず医学部に入るために非常に多くの費用と時間をかけなければ入れないという点である。そのくせ医学部に入ったあとは、新たに医学という教科を勉強し直しひたすらに勉強付けな日々である。さらにその上で、高給取りという割りに時間給などに直すとなんとも割に合わない、そのような未来が待っているのである。
もし高給取りや安定した職業を目指すなら昨今の時代プログラミングや外国語を学んでの海外への視野を持った方が、同じ勉強量、時間量でよりよい位置までいけるような気がしてやまない。
二つ目だが、上にも一部書いたが、医者という職業は勤務時間が長く、また勤務時間外にとられる時間も多大であることである。これはもちろん医者となった上で美容整形外科などの色んな他の選択肢を選んだ場合その限りではないかも知れないが本当に真っ当に市民のための医師を目指すのであれば夜中に緊急で呼ばれることは日常茶飯事。拘束でも当直でもなく、他の先生が割り当てられているはずであろう日でも気づいたら夜10時などということがざらであるということである。
もちろん他の職種でも同じような環境があるとは思うが、学生時代に将来楽になりたいからと必死にしていた割にはそんなに楽にはならないということを理解していただければと思う。
安易に高給取りだろう、ドラマでかっこいいとかで選ぶと結構後悔するかもしれない。勿論一般職より高給取りではあるが、開業医などでない限り、月給35万は普通、時間外がなければ・・・・お察しであります。
またドラマで憧れて本当になりたいという強い動機がある方の場合は寧ろお勧めです。なんとなく中高の頃に成績がよかったからと医学部へ進み、結局情熱がないのでいただいた献体を用いての実習を疎かにしたり、楽な科へと国民の税金を使いながら行く人々を見ているので、熱意がある方が医学部を志すことは私は大賛成である。
以上が医者を目指そうと思っている方に知っておいてほしい前情報である。
魅力については書き出したら多いので何ともいえないが、あえて言うなら
報酬が高給+みなさんの「ありがとう」です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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Dr.ペンギン
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